女性クリエイターならではのカワイイ世界を巧みなイラストで魅せる10人
イラストは幼い頃から大好きなんですが、follec*flacを始めて、ますます楽しみが広がっています。支持体、描画材料、技法、処理、今まで知らなかったそういったこと、それらを組み合わせることで何万通りものテクスチャーが生み出せること、そして柔軟な思考、熟練された技術、豊富な経験、若き才能、運命的な出会いなどから、今までにないアートワークが世界中のいろんなところで、今この瞬間も産声をあげていて、それは誰もに与えられている無限の可能性だということ。
しかもそれは身近な生活にもあてはまって、形にとらわれたり、常識で視野を狭めていた自分に気がつけたことに嬉しくなったり。アーティストのみなさんが自分のスタイルに出会えた時のワクワク感や、これだ!とひらめいて創作せずにはいられなくなる高揚は想像の域ですが、このうえない幸せだろうと思います。産みの苦しみも含めての。伝統と新しさの融合から生まれた魅力たっぷりなイラストレーションを心ゆくまで堪能してください。
井田みちこ
伊勢型紙に出会われたことでのスタイルでしょうか?切り絵のような版画のような風合い、懐かしくも新しい独特の世界観が素敵です。どの作品にもテーマやストーリーがありそうな楽しさもあります。細やか且つ大胆なデザインには渋めの色味、ガーリーやテキスタイル色の強いものには北欧的な鮮やかで柔らかい色合わせ、こんな手ぬぐいやハンカチ欲しいな、スカートにしても可愛いかも!と膨らむ膨らむ。どなたか商品化してくださーい!
Natsko Seki
カンヴァスいっぱいにインスピレーションが踊っている、そんなイラストレーションであり、コラージュであり、タイポグラフィ、グラフィック…肩書きのいらないNATSKO styleは素材の宝庫です。切り取られた1コマ1コマがすごくチャーミングで驚くほどに繊細。世界中を旅したくなるようなワクワク感、コミカルなのに落ち着きのあるスタイリッシュな雰囲気、魅力がいっぱいです。
Naoshi
砂絵アーティスト。巧みに小刀で切る剥がすまぶすを繰り返す鮮やかな手さばきにうっとりします。作品はシュールです。ユニークで愛嬌たっぷりのキャラクターが現実と非現実、微妙な乙女心を軽やかに明るく演じています。そして時にぼそっと毒づいてる感じ?キラキラな砂のテクスチャーが独特の世界観にぴったり。サラサラだけじゃないざらざら感も良いのかも。
くぼあやこ
こころのなかを色やかたちで伝えられるって素敵ですよね。言葉だと野暮だったりユーモアに欠けたりストレートすぎたり。少し曖昧にすることで“そこ”から先は見る側の想像力にゆだねる。くぼさんの作品はホツホツとゆったり語りかけてもらっているような心地良さを感じます。余白と塗りのバランスがすごく好きで、なめらかでボクトツなかたち、めくるたびに癒されたり吹き出したり。プロダクトも同様に可愛らしいです。
河井 いづみ
繊細で緻密なのにリアルすぎないおしゃれな雰囲気はどうして?どちらかというと色のついた作品のほうがシャープな印象だったり、モノクロームもカラーも流れる空気感がほぼ同じように思えたり、不思議をいっぱい楽しめます。鉛筆で丁寧にしっかり描き込む筆致は柔らかさにつながることも教わりました。そんな中、ひときわ異色の鮮やかな朱や藍をほどこした鳥に目を奪われました。すごくユニークな色づかいです。
つちやひろこ
顔はすごく小さいのだけど、体はがっしり肉厚、いかにも動くのが嫌いそうなキャラクターが躍動感たっぷりにポーズをとっていたり、コミカルな動きや表情で誘惑してきます。可愛いです。不器用さが微笑ましくて思わず吹き出してしまう、そんな楽しさをメルヘンにのせて届けてくれます。独特な配色にイマジネーションはさらに膨らみいろんな世界を旅しました。土谷動物園では別世界を楽しんでください。
森 千章
まとまった休みが取れたら海外へひとっ飛び、アーバンライフを謳歌するアグレッシブな女性の生活ってこういう感じ?を顕著に魅せてくれる作品群。そんなスタイリッシュなアートワークの魅力は柔らかい曲線と彩色、境界線の曖昧さ。シルクスクリーンのアナログ的な表現が心の機微や感受性の豊かさなど見えない側面を拾い上げていて素敵です。枕草子の超訳は超超訳!怖い者ナシな切り口が気持ちよいです。多才ですね。
小川かなこ
描くことはもちろんなのですが、絵本や美術を鑑賞することもお好きなのかな?と想像させられ、芸術への造詣が深く豊富な知識を蓄えていらっしゃるようにも思えるアートワークです。そんな中で確立されたペインティングのタッチやドローイング表現、色選び、構図はフォービスム系?そこに女子ならではのカワイイとウイットがエッセンスになった表情豊かでフレッシュなイラストレーションを満喫してください。
いとう 瞳
イラストというよりもコンテンポラリーアートを見ているような感じです。その境目はどこにあるのでしょう?豊かな想像力とインスピレーションで創造された一瞬風景画と見間違える異次元世界、隙間なくパズルのようにデザインされたモダンでグラフィカルな作品、ユートピアとか不思議空間に迷い込んだみたいな面白い感覚が味わえます。それらが手描きであることにさらにびっくりです。
佐藤 香苗
色や線や形、瞳、眉毛、背景、いろんなものを極力省いて絶対必要なものだけを残して届けられるメッセージ。すごく単純でわかりやすいからこそ素直に楽しめます。速攻感情移入しているから、気がつくとイラストと同じ表情になっていたり、ニタニタしてたり、気持ち良かったり。困ったなあ、寂しいなあという表現もなんだか可愛いくて笑えたり。子供から大人まで楽しめるたくさんの愛に満ち満ちている作品群です。
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