イラストレーションもグラフィックも型破りでカッコイイ!女性クリエイター10人
グラフィックって何だろう?イラストレーションのほうがより芸術性の高いイメージ?グラフィックはどちらかと言うと商業アートなイメージが強い?いえいえ、様々な言葉辞書によると「情報伝達を目的とした視覚表現=文字・写真・イラスト・図・記号など、あらゆる視覚要素により構図・色彩・素材を考慮し、計画・検討され、コンセプトを遂行した平面上のデザイン作品」だそうです。
今回紹介させていただいているアーティストのみなさんはイラストレーターの肩書きでありながら、型にはまらないイラストレーションやグラフィック、枠を限定しないアート作品を創作されている方々です。その多才で型破りな感じ、かっこ良さを堪能してください。
藤野 真由子
近年の奇抜で斬新なデザインは藤野さんがN.Y.に居場所や自由を見つけたのと同時期なのか定かではありませんが、目にするたびに心が放たれていっているような、何か吹っ切れたような、藤野ワールドを確立されつつあるように感じます。現在進行形のそれは今もムクムクと沸き上がっていて楽しみでなりません。型染めに端を発している独特の色彩は変わらずムーディで魅力的、ユニークなストーリーシリーズの次回作も楽しみです。
ミヤザワ ミズエ
都会的なモチーフにも情緒を感じる牧歌的な空気を感じたり、2面性を感じたり、その先に何かありそうでな、じんわり感じる、のんびり考える時間を楽しませてくれます。イラストレーションでありながら、切り絵のようにコラージュのように異素材を組み合わせたりユニークな作品が多いです。ファッション、音楽など幅広いシーンで活躍されている多才なアーティストさんです。
常田朝子
筆・線の運び、色使いやにじみ具合、かっこ良くてかわいいです。黒鉛とカラーインクのセッションや写真とのコラージュはファッショナブル。大胆な陶芸の絵付け、ナチュラルな縫い物作品など意外性も楽しめるアートワークの幅広さ、感性の豊かさや好奇心の旺盛さを作品からだけでなく、アグレッシブな足どりからも想像します。アートを楽しんでる伸びやかさが魅力的です。
大山奈歩
甘くて可愛らしい作品も、洗練された大人の女性をイメージさせるかっこいい作品も、街やショップに展示されると、よりファッショナブルさが強まるような印象を受けます。溶け込むという表現より、場所と作品がお互いの魅力を引立たせる、相乗効果以上の華やかさが発する“プロの仕事”の条件を見たような思いです。個展では空間全体をディレクションされたり、絵物語りを作られるなど、才覚を発揮されています。
紙野夏紀
版画かな?切り絵かな?まずはそこが気になりました。なんと、紙を彩色し、手でちぎって貼付ける、それが基本スタイルだそうです。ユニークですよね。テキスタイルのような、北欧デザインのような独特の構図と色調、平面なのに奥行きやスケールの大きさを感じた理由は制作スタイルに由来するのかもしれません。イラストというより、アートというほうがぴったりな気がします。
久保 雅子
ひとえにイラストレーションというなかれ、を実感する久保さんのアートワークです。元来アナログな手法を好まれるのでは?と思える器用さやセンスの良さが随所に感じられます。型をくり抜き何度も色を重ね刷りした色彩豊かなイラストを重ね合わせたり、丁寧に線描されたオシャレな文字をのせたり、素朴で繊細でほっとする心地よさの秘訣はその行程にあったんですね。イギリス、アメリカ、活躍の舞台もワールドワイドです。
サトウアサミ
まるで書家の作品を目にしたような大胆さとインパクトは額に収めるのではなく、はみ出す感じを楽しみたい作品です。部屋に馴染むというよりは、ファッションでいうところの差し色、料理で言うスパイスのような黙っていない感じがすごくいいです。絵皿や花瓶の絵付けもされています。シンプルなお部屋に華やぎを持たせたい向きにはぴったりです。10/4~横浜で作品展開催。
前田ひさえ
作家、詩人、写真家、グラフィックデザイナーをはじめとする多くのアーティストとユニットを組まれたりプロジェクトを推敲されたり、作品から受けた内に秘めた感情をホツホツと描きあげているような物静かな印象を良い意味で裏切られる社交家であり、おそらく明朗闊達な前田さん。個展モードとプロジェクトモード、ユニットモード…様々な表情を楽しめるのが最大の魅力です。ユニークです!
氷見こずえ
いつ息継ぎをしたら良いのだろうと思うほど圧倒されて言葉を失います。イラストレーション、恐るべしです。できればみなさんに作品集『furry』を見ていただきたいです。6頭それぞれの生き物の毛並み、質、キメ、光沢など視覚から伝わる表情は、写真と違う手描きならではの仕上がりにぶるっとくるほど見事です。もちろんチャーミングなモチーフもあり、ほっと一息つける作品も多数あるのでご安心を。次回の作品展が待ち遠しいです。
AKABANE Miwa
明らかに織り込まれた布にプリントしてあるのにセロハンに透かしたような透明感のある淡い光源を表現できるんですね。遊び心のある可愛らしいテキスタイルデザインが魅力の赤羽さんの色作りが好きです。近年の作品を見ていると若干テイストにスパイシーさが加味されたように思えます。スウェーデン留学から帰国されたとのこと、ブログ更新も楽しみです。
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