Saturday, September 22, 2012

世界のアートシーンを魅了する個性派女性アーティスト10人


コンテンポラリー・アートが好きです。クラシカルなアートももちろん魅力的だけれど、ミニマルアートとかコンセプチュアル・アートとかになってくると、哲学的だったり、理数に強いようなイメージありませんか?そんな聡明なアーティストの鋭い感性とか、思いもよらない着眼点や発想に、ポーッとなったり、胸がキュンキュンしちゃうんです。もちろん、無の状態の第一印象だったり、好き嫌いも大切にしたいけれど、
特に生命や宇宙の起源、自然界の法則や不思議とか説かれると目はハートになってます。「新聞を読む時は行間を読め」と言われてもとんちんかんな読み方しかできない私にとって、広い視野と豊富な知識、鋭い洞察力、瞬時にものごとの真をとらえられる感性を持ち合わせているアーティストは最高にかっこいいです。

今回はそんなたくさんの魅力を兼ね備えた個性的な女性アーティストを紹介します。当然と言えば当然、みなさんの舞台は広い世界。日本的、アジア的、女性的、個性的、天才的、驚異的・・・いろんな表情で世界を魅了しアートシーンを席巻し称賛を浴びています。今なお大空を旋回中です。




河井美咲

芸術は爆発だ!系、勝手に系統を作ってしまいましたが、まさに爆発。楽しくて仕方ありません。思いっきり天に向かってバンザイ、声にならないくらいのキャーッを張り上げながらジェットコースターに乗ってる気分です。カラフルで元気で明るくて笑いがこみ上げる、なんだかワクワク楽しくなる。「ヘタウマ」の美学が何だとか関係なく、キュートなもの、わけのわかんないもの、ユニークなモチーフ全部が大好き!触れていて気持ちいい、それでオッケーで良いのだーって思わせてくれる自由な感じも大好きです。




烏丸 由美

メッセージは何?鑑賞して沸き上がるモヤモヤ感や違和感。華やかで活気みなぎる都会のビル群は廃屋に、青春を謳歌するギャルの笑顔はなんだか痛々しい。そこにある(いる)のに“ない”ゴーストのように見えるんです。それは自身が撮影された「写真」の本来あるべき大切な色だったりふくらみだったりをあえて排除し、トレースして残したモノを感情の色で染める烏丸さんオリジナルの技法によって浮き上がる表情なのでしょうか。今、見えてるものは何?目をそらさず見つめて!そんな声が聞こえます。




できやよい

できさんの恋をしてます!大好きです!は顔に書いてあるよ、なんて次元じゃなく、今あるラブリーやメルヘンがそのまま作品になっているストレートさが魅力です。それはとっても大人びた包容力とか母性であったり、抱きしめたくなる少女のような存在だったり、大胆だけどナイーブ、自信と不安、暖色と寒色、時には対峙する2つが同居していたり不思議な感じを受けることも。どんどん惹き込まれます。イタリアから帰国されたとか?今をどのように描かれるのでしょうか。作品展が待ちどおしいです。




近藤聡乃

何度も見てしまう出所の分からない悪夢や、“虫”にまつわる哀しいエピソード、誰もが大人になる過程で経験した子供特有の感受性がもたらす恐怖やグロテスク、幻想などを、その感情にぴったりくるマテリアルやツールを駆使し、芸術性の高いアニメーションや、繊細で美しいドローイング、リアルすぎる立体造形で魅せてくれます。所々で出くわすユーモラスが思い出をシュールに昇華させてくれる鍵になり不思議ワールドに引き込まれました。「MATOGROSSO」の連載はそんな天才肌な作家との距離を縮めてくれます。




笠井麻衣子

流れるロングヘアにそこでは今も時間が刻まれているのだと気づかされ、それは躍動感みなぎる必死さの現れであったり、心地よい涼やかさの象徴だったり、自身から発せられる気のようにも見えたりします。少女なのにプラチナブロンドのような白髪、赤い肌は印象的で不思議で、作品テーマによっては描写にドキッとすることも。パッと見のダイナミックな構図と独特な筆運び、ユニークな配色や繊細なペインティング、それが2メートル超の大きな作品ともなるとすごく興奮します。見所がいっぱいです。




北川麻衣子

第一印象は真夜中にひとり月光に反射するアンティークのフランス人形と目が合って背筋がぞくっとする感覚に似ています。でもじーっと見つめてしまう。あまりに緻密で妖艶で。動物も人も人形も、目の奥に孤独から生まれる強さや弱さの交錯が見えてしまった時、何とも言えない気持ちになりました。植物モチーフの作品は陰影礼賛、美しさが際立っています。ダーマトグラフ(油性色鉛筆)で描かれた艶やかな暗黒、そこに射す美しい白い光、北川さんの世界観にどっぷりつかって鑑賞を楽しんで欲しいです。




指田容史子

「偽らない、繕わない最後に残るもの」を追求され現れた作品群は、インスタレーション(空間)、造形、銅版画、塗り、線描。見た目は違うのに同一線上にある追求している姿勢がお互いを見比べることでテーマをより具体的に感じられたり、鑑賞の楽しみがふくらみました。造形はとくにユニークなものが多く「アートだ!」とワクワクします。わかりやすいもの、よくわからないもの、わからないことも感じる側は楽しんで良いように思えます。想像力をフル稼働させてる自分を楽しんでください。




大和 由佳

鑑賞するよりも持ち帰りたくなるようなスタイリッシュな作品に夢中になりました。特にインスタレーションはそこが築数百年の建物でもグラウンドでもスタルクやオルフセンが似合うような“モダン”や都会的な空気、透明感のある洗練された空間にいるような居心地。作品の根底にある哲学的な思想や自然界の法則の核心が見えたとき、目に見えない大切なものの過去、現在、未来がそこにあること、忘れ去られたものの上に立っていることを感傷にひたるのではなく、アートに置き換えて易しく解説してくれたのだとハッとさせられます。BIWAKOビエンナーレが楽しみでなりません。




児嶋サコ

初対面がハムスターの着ぐるみでティッシュだとかひまわりの種だとかをむさぼる「なりきり」のパフォーマンスライブアートだったので度肝を抜かれてしまったけれど、その後、絵画や造形を回覧させていただくと、なぜか親近感がわいてきて、ネズミの類いの生き物へ投影されているグサッとくる描写に感じ入ったり、単純な分身への愛慕とか憧憬とか自己投影だけではないメーッセージが自然と入り込んできて羨望や嫉妬、前回とは違う印象に驚いたり。どこまでも楽しめて、また見たくなりました。癖になるアートです。




白井美穂

目の前に、足下に、そこここのリアルの中にある無数のひっかかりから“面白い題材”を白井さんのアンテナがキャッチした瞬間スイッチが入りアートが生まれている、そんな印象です。ちょっとした空気の変化にもアンテナは敏感に反応しデータは更新される。ユニークで知的、表現方法も様々でカタチにこだわっていない感じや常に新たなコンテンポラリーアートのコンテンツを探し求めている感じがすごくカッコイイです。デュシャンってこんな感じだったのかなあと思う創作の軌跡です。次は何を発信されるのかとても楽しみです。




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なんて自由なんだろう。興奮が覚めやりません。自由に生きることの大切さを突きつけられた気がします。

アーティストとしても、一人の人間としても魅力たっぷりに輝いている10人の女性写真家たちです。

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